マッシュルームカットはスチュアート・サトクリフ(5人目のビートルズ)から始まったのか。
ステイタスとは「社会における各個人の重要度を示す非公式な指標」
社会には階級がある。そして階級にはステイタスがついてくる。ステイタスを知らせるためにシグナルがあり、そしてステイタスに定着した慣習が「文化」になっていく。
ステイタスの階層
ステイタスは最大化できる
ステイタスは勝ち取ることができる
ステイタスは自身にふさわしいものでなければならない
ステイタスは流動的なものである
ステイタスを獲得するための慣習
ステイタスを獲得するためには、集団規範への服従という前提条件が存在する。あらゆるステイタス集団及び階層は、構成員に特定の行動を取ることを求める。社会的承認を得るには集団の目標に貢献するだけでなく、その集団が求める恣意的な慣習に従うことも必要である。
慣習は文化という化学反応における分子であり、文化全体を構成する集団活動の個々の単位でもある。そして、3つの重要な点で人間に力を及ぼす。
人間の行動を制御する
習慣として内面化される
世界の捉え方を変える
ステイタスを得るための条件
①集団の慣習を模倣する
②低下を防ぐためには、敵対集団の慣習を回避する
③上昇のためには、上位集団の慣習を模倣すること
④最上のステイタスのためには、個性的な行動で自分を際立たせる
ステイタスを主張する慣習が文化となる
シグナリングとは、個体が他の個体に選ばれるために特定のポイントを示して、自分の質の高さを伝えることを意味する。私たちは特定の信号を伝達して自分のステイタスを他者に主張し、他者はそのシグナルを解釈してステイタスを評価する。
シグリングは情報の非対称性があるときだけやればよい
シグナリングの示し方
①ニューマネー(成金)
金銭で手に入る豪華なものを見せつけること
②キャッシェ(文化的な信頼の証明書)→威信や名声といった高いステイタスが備わっている
ある慣習がキャッシェを保ち続けるには、それが高ステイタス集団のみのものでなければならない。エリート層は模倣を阻むシグナリングコストが高い慣習を好み、コストの高い選択肢にはキャッシェが付与される。
こうして慣習化した行動が他人に対してステイタスの主張をする必要性から、解釈されるシンボルに変わる。つまり、文化とは基本的にコミュニケーション活動であり、私たちのやることなすこと全てが社会的地位を示すシンボルとなる。
無頓着の原則
高いステイタスを有するならステイタスを得ようとする試みに関心がないように見えなければならない
ステイタス評価
・シグナル
・手がかり
・意図的な欠如
真正性
センスに基づいてステイタスを与える場合にそのセンスが正当な手段で身につけたかを判断する
自分とは、ペルソナ、アイデンティティ、自己
ペルソナとは、シグナル、センス、感性、個人が有する不変の特性、そして生い立ちから身につけた手がかりを目に見える形で構築したもの
アイデンティティとは、ペルソナを見て他者が確認するもの
ステイタス獲得戦略
①ステイタスの基準を上回るパフォーマンスを見せ、その事実をシグナリングする
②ステイタスが高いふりをする
③自分に有利になるようにステイタスの基準を変える
④新たなステイタス集団を立ち上げる
1.贅沢品に大金をはたくのは、俗物だけだ。
BOBOは、必要品にだけ大金を使う。
2.たとえそれが自分の職業と何の関係ないものでも、「プロも満足する品質」だと思われるものである限り、どんな多額のカネを投資しても完全に許される行為である。
3.つまらないことに完璧主義を実行すべし
4.肌触りは粗ければ粗いほどよい
5.BOBOは謙譲の美徳を知っている
6.BOBOは、馬鹿馬鹿しい、こだわり商品を買う
7.BOBOは、他人と同じ商品は選ばない。
だが値段のような「下品なこと」には注意を払ったりしてはいけない
慣習
プロフェッションクラスの世界で生まれた新しい慣習
センスのいい富裕層の昔ながらの慣習
急進的な芸術家、反体制的なサブカルチャー、そしてマイノリティの刺激的な慣習
流行のサイクル
1.差別化を図るために、高ステイタス層が新たな慣習を採用する
2.上位ステイタス層に対する模倣のために、その慣習をアーリーアダプタが取り入れる
3.形成されつつある社会規範に従うために、その慣習をアーリーマジョリティが手を加え、簡略化する
4.普通のステイタスを維持するために、その慣習をレイトマジョリティも模倣する
5.その慣習をラガードが無目的かつ受動的に取り入れる
「らしさ」が文化なら、文化資本とは「らしさ」についての知識。しかし文化資本が通貨とすると、異なる文化の通貨を使ってステイタスを得ることはできない。文化資本が通貨なら、両替できる。
ストリートからスタイルが生まれ、クリエイターが商品化して流行になり、セレブリティが着るようになり、大量生産された結果、お父さんが着る。